加藤財務相が森友文書開示を明言 雅子さんは「真実が明らかになるなら、政権に利用されてもいい」
「利用されているかもしれないけれど……」
冷たいみぞれの降る東京・永田町。赤木雅子さん(53)は参議院議員会館を所用で訪れていた。すると知人の某紙記者から知らせが入った。
「文書の開示について今しがた財務金融委員会で言及があったので急ぎご連絡しました」
雅子さんの夫、赤木俊夫さんは森友学園との土地取引に関する公文書の改ざんを命じられ命を絶った。雅子さんは関連文書の開示を巡る裁判で、不開示決定を取り消す逆転勝訴を勝ち取った。石破首相は上告をしないと決断。今後どんな文書がいつどんな形で開示されるかが焦点となっていた。
それが突然、明らかにされたのだった。
4日の衆議院財務金融委員会。加藤勝信財務相は自民党議員の質問に答える形で「総理からの指示も踏まえ、最低限のマスキング(黒塗り)を施した上で開示する」と述べ、スケジュールを示した。
【1】森友学園との交渉記録がつづられたファイルについて、まだ公にしていない内部のやりとりなども含め、今後1カ月程度をメドに開示する。