虚偽に満ちた施政方針演説 人権侵害を超えた移民強制送還の恐るべき現実は…まるでホラー
もうひとつ問題視されているのは、出身国でない第三国に送り込まれる不法移民だ。彼らを拘束しても友好国以外に返すのは難しい。そこで、約300人の一時的な受け入れを承諾したのがパナマだ。輸送機で送られた彼らの多くは、アジアやアフリカ諸国の出身者だった。中には迫害を恐れ亡命を希望した、キリスト教徒のイラン人の女性や、タリバンの手から逃れてきたアフガニスタン人の家族もいると、NYタイムズは伝えている。
彼らは危険なジャングルの端にあるキャンプに拘束されていて、取材も弁護士との面会も禁止されているため、その実態は限りなく不透明だ。
庇護を求めてアメリカにたどり着いた移民たちが、見知らぬ国に送られ拘束されるという、人権侵害を大きく超えたホラーが進行している。