オンラインカジノの危うすぎる実態…「3割が1週間以内に借金」支援団体の調査結果が示す依存性の深刻
■自分じゃ絶対やめられない
調査結果を受けて、「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表はこう話す。
「オンラインカジノは借金をするまでの期間が短く、そのスピードには我々も衝撃を受けました。日本の規制が及ばず、勝負が早いうえ、賭ける金額も大きくなる。ギャンブル性が高く、当事者からは<自分じゃ絶対にやめられない><なんでこんなものを国が放置しているんだ>など、悲痛な叫びが聞こえてきました」
今後、国には取り締まりの強化だけではなく、多面的なアプローチが求められる。
「末端のユーザーだけを取り締まっても、抜本的な解決策にはなりません。広告規制や元締などの取り締まりのほか、並行して予防教育や、依存症者への支援を行っていく必要があります」(田中紀子代表)
オンカジ対策は待ったなしだ。
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大学スポーツ界で、体育会系部員による不祥事が相次いだのは記憶に新しい。オンラインカジノ決済代行業者の摘発から、芋づる式に学生が捜査線に浮上する可能性もないとは限らない。大学スポーツ界に「オンカジ騒動」が飛び火しなければいいが……。●関連記事【もっと読む】『実は一番ヤバい?大学スポーツ界もオンラインカジノ騒動に戦々恐々』で詳報している。