大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

公開日: 更新日:

「詳細な調査をしたわけではありませんが、会場までの公共交通機関を利用する際の混雑や安全面について、学校から不安の声が出ています。他にも、貸し切りバスの高騰が影響しているようで、熱中症の危険性も懸念されています」(堺市教委の担当者)

 遠足などの校外学習の際、教職員は動線やお昼を食べる休憩所、トイレの位置の確認など、事前に入念な下見を行う。

「現場からは、下見の機会がほとんどなかったことへの不満が聞かれます」と、堺市の小堀セイジ市議(立憲民主党)はこう続ける。

「今月4~6日に行われたテストランまで会場内に入ることができず、しかも一部がまだ工事中で、完成していない場所もあった。熱中症などのリスクも指摘される中、子供の安全を確保できるかの判断材料が少なすぎるとして、不参加を決めた学校もあるようです」

 これから夏本番。会場では暑さ対策として冷却ミストや給水所などを整備し、パラソルやテントも置き、日陰を増やすというが、大勢の子供が訪れる遠足でどれだけの効果があるのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    【独自】亀山千広BSフジ社長“台風夜のお色気ホムパ疑惑” 「帰宅指示」を出しながら自分はハイヤーで…

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  1. 6

    明暗分けたメジャーの最新評価…ヤクルト村上宗隆「暴落」、巨人岡本和真は「うなぎ上り」

  2. 7

    中森明菜「奇跡」とも称された復活ステージまでの心技体 「初心を忘れるな」恩師の教え今も…

  3. 8

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  4. 9

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 10

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ