著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

5月の売上高は6~8割減 再開後もデパ地下頼みで客足戻らず

公開日: 更新日:

「思ったほどではなかった」と失望感をあらわにするのは三越伊勢丹の中堅社員だ。百貨店で日本一の売上高を誇る伊勢丹新宿本店は5月30日から営業を再開。時短営業ながら30、31両日の土曜、日曜で売上高は前年同期と比べ、わずか約10%減と、順調な滑り出しのはずだった。

「6月に入ってにぎわっているのは地下の食品フロアだけ。あとは閑古鳥が鳴きだした」(同)

 伊勢丹新宿本店といえば真っ先にデパ地下が思い浮かぶくらい、食品フロアの人気は根強い。緊急事態宣言の発出翌日の4月8日から休業していただけに待ちに待った客も多い。その盛況ぶりは「3密」が心配になるほどだが、前出の中堅社員は「食品だけではゴージャスさを売る百貨店の特性は生かせない」と警戒感を隠さない。

 百貨店大手各社の5月の業績は散々だった。売上高は、再開が最も出遅れた三越伊勢丹が78・1%減、大丸松坂屋73・2%減、阪急阪神64・1%減、高島屋62・9%減、そごう・西武61・5%減だった。

■お中元商戦も期待薄

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース