自民・安倍派は「パー券裏金疑惑」に後手後手対応…“素人”金庫番が派閥のアキレス腱に

公開日: 更新日:

特捜部が事情聴取

 派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金作り疑惑では、神戸学院大学の上脇博之教授が派閥の会計責任者などを東京地検特捜部に刑事告発。特捜部は派閥の事務担当者を呼んで任意の事情聴取を始めたという。

 安倍派の収支報告書には、代表者・会計責任者として「松本淳一郎」の名前が記載されている。安倍派の事務方を取り仕切る事務局長だ。

「派閥の事務局長には政治の表も裏も知り尽くした秘書経験者が就くことが多いのですが、松本さんは元NTT社員だそうです。定年退職後は日本会議の活動をしていたようで、数年前に安倍派幹部の推薦で派閥の事務局長になったと聞いています。サラリーマン生活が長かったので、永田町の事情に疎いところが国会議員からすれば都合がよかったのかもしれません。松本さんをうまく利用して、私腹を肥やしていた幹部もいると噂されている。もっとも、松本さんは政治のプロではなく、“素人”ですから、特捜部の厳しい取り調べに耐えられず、言わなくていいことまで話してしまうんじゃないかと、派閥内では不安の声が上がっています」(安倍派の国会議員秘書)

 安倍派のアキレス腱は、意外なところにあるのかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  2. 2

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  3. 3

    杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ

  4. 4

    「年収106万円の壁」撤廃で年間9.6万円の負担増に…働き控え解消の先に待つのは「雇い控え」

  5. 5

    自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ

  1. 6

    帝国データバンクが発表 企業倒産「31カ月連続増加」の深刻…年末年始が心配だ

  2. 7

    経営再建にあえぐ企業が相次ぐ12月 日産自動車の下請け・孫請けはどうなる?

  3. 8

    企業・団体献金「廃止」を拒む組織内議員の実態…前回参院選直前には労組関連から5.3億円

  4. 9

    “暴言王”足立康史が暴露した「維新最大の恥部」…代表選終盤にチャチャ入り泣きっ面に蜂

  5. 10

    斎藤元彦知事の選挙収支報告書で露呈した“隠蔽工作”の跡 PR会社への支出は代表務める政治団体経由という不可解

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか