自民・安倍派は「パー券裏金疑惑」に後手後手対応…“素人”金庫番が派閥のアキレス腱に
特捜部が事情聴取
派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金作り疑惑では、神戸学院大学の上脇博之教授が派閥の会計責任者などを東京地検特捜部に刑事告発。特捜部は派閥の事務担当者を呼んで任意の事情聴取を始めたという。
安倍派の収支報告書には、代表者・会計責任者として「松本淳一郎」の名前が記載されている。安倍派の事務方を取り仕切る事務局長だ。
「派閥の事務局長には政治の表も裏も知り尽くした秘書経験者が就くことが多いのですが、松本さんは元NTT社員だそうです。定年退職後は日本会議の活動をしていたようで、数年前に安倍派幹部の推薦で派閥の事務局長になったと聞いています。サラリーマン生活が長かったので、永田町の事情に疎いところが国会議員からすれば都合がよかったのかもしれません。松本さんをうまく利用して、私腹を肥やしていた幹部もいると噂されている。もっとも、松本さんは政治のプロではなく、“素人”ですから、特捜部の厳しい取り調べに耐えられず、言わなくていいことまで話してしまうんじゃないかと、派閥内では不安の声が上がっています」(安倍派の国会議員秘書)
安倍派のアキレス腱は、意外なところにあるのかもしれない。