自民“パー券裏金疑惑”で安倍派塩谷座長「キックバックあった」仰天発言→撤回で完全自爆
撤回、逃げ得は許されない
「塩谷さんの発言は検察に『調べて下さい』と言っているようなもの。派閥のカネの責任者である事務総長でもないし、キックバックももらってないから自分は関係ないしと無責任に“白旗”状態なのか。もはや“自爆テロ”ですよ」(別の安倍派関係者)
キックバックがあったのか、それが裏金になっているかどうかの焦点は、派閥から議員へのカネの流れだ。パー券疑惑で各派閥の会計責任者を刑事告発した神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。
「キックバックがあったとすれば、収支報告書で整合性が取れているかが問題になります。まずノルマを超えた金額が派閥の収入に含まれているのかどうか。そして、所属議員の政党支部や資金管理団体など具体的なキックバック先への資金の流れが確認できるのかどうか。もし収支報告書に記載がなく、派閥が裏金をつくって公職の候補者である議員個人に直接資金を渡していたら、公職選挙法が禁じる政治団体から公職の候補者への寄付にあたり、違法な寄付となります」
発言撤回後に塩谷氏は、キックバックの有無について「精査して、しっかり確認はしたい」と言ったが、本当に調べるのか。逃げ得は許されない。
12月1日の朝日新聞によると、裏金の総額は直近5年で1億円を超えるという。岸田首相が自民党総裁としてきっちり調査を指示するか、検察にがっつり捜査してもらうしかない。