万博運営費「1000億円超」に上振れ チケット目標達成に丸5年…赤字必至でも維新が強気の裏

公開日: 更新日:

不足分は税金で補填?

 まさかの「赤字万博」の可能性が漂う中、日本維新の会の柳ケ瀬総務会長は10日の日曜討論で、万博の経済効果2兆円を引き合いに「費用対効果は高い」と主張。そもそも万博全体のコストすら不明なのに、やたら強気だ。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「大阪の吉村府知事がしばしば言及している『経済効果2.4兆~2.8兆円』という試算にしても、下敷きになっている想定来場者数はディズニーランドやUSJの年間来場者数の2倍にあたるベラボーな数字。総コストも分からないのに、ドンブリ勘定の経済効果を持ち出してくるとは不誠実です。『万博は国家事業』と強調し、赤字に陥っても、最終的に国の税金で穴埋めできると考えているのではないか。だから、吉村知事は万博協会の副会長という政治決断が下せる立場でありながら、コストダウンに向けた動きが鈍いのでしょう。維新お得意の『身を切る』姿勢もうかがえません。少しはムダを省く努力をしたらいかがかと思います」

 赤字必至の万博の運営費を「税金で補填」なんて、絶対に許されない。今すぐ、中止すべきだ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」