“派閥とカネ”問題に自民長老「学びなおせ」と苦言 1989年「政治改革大綱」に書かれていること

公開日: 更新日:

 自民党は「派閥とカネ」の問題を受け、再発防止策の検討に入るというが、OBの大島理森元衆院議長が18日の講演で、「政治改革大綱を学びなおしてもらいたい」と苦言を呈していた。石破茂元幹事長も14日の総務会で「政治改革大綱」の検証を求めた。自民長老が揃って言及する「大綱」には何が書かれているのか。

 自民党の「政治改革大綱」は、リクルート事件で国民の政治不信が頂点に達したことから、1989年5月に党議決定された。政治改革への理念が目次を含む12ページにまとめられ、「政治倫理の確立」「政治資金をめぐるあたらしい秩序」「パーティーの自粛とあらたな規制」「派閥の弊害除去と解消への決意」などの項目がある。

 次のくだりは、34年前のものなのに、まるで今の自民党に向けられているかのようだ。

■元の木阿弥

<政治資金は庶民感覚からかけはなれるほど肥大化し、使途、収入も不透明なことから、ほんらいの政策活動や政治活動に要する資金さえ、国民から理解されない側面がある>

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース