安倍派を待つ地獄道…裏金疑惑と無関係の若手離脱、「5人衆」含む幹部壊滅で存亡の機
臨時国会が閉幕し、自民党最大派閥「清和政策研究会(安倍派)」がパーティー券収入を裏金化していた疑惑の捜査が本格化する。安倍派の国会議員は数十人が事情聴取の対象になっているとされ、近く強制捜査も行われる見通しだ。
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■数年間は要職に就けない
一連の疑惑が刑事事件に発展することは確実で、14日、内閣や党内で要職に就いていた安倍派幹部が相次いで辞表を提出。今後しばらく安倍派議員は要職にありつけそうにない。
「事件と関係のない若手はどんどん辞めていくのではないか。ポストもカネももらえない派閥にいてもメリットがありません。むしろ、安倍派というだけで犯罪者のように見られ、マイナスでしかない。選挙のことを考えたら、無派閥の方がマシでしょう。自分だけは生き残ろうと、派閥を悪者にして被害者ぶる議員も増えるかもしれません」(安倍派秘書)
いわゆる「5人衆」を筆頭に幹部もいばらの道だ。パー券問題を政治資金規正法違反で刑事告発した大学教授は、当初は派閥会長や会計責任者を「被告発人」にしていたが、今月8日に安倍派の歴代事務総長らを告発対象に加えた「告発補充書」を東京地検に送付。安倍派幹部はたとえ今回の捜査で不起訴処分になっても、検察審査会に審査を申し立てられるのは確実だ。