“派閥とカネ”問題に自民長老「学びなおせ」と苦言 1989年「政治改革大綱」に書かれていること
<次の措置を講ずることにより、派閥解消の第一歩とする。(イ)最高顧問は派閥を離脱する(ロ)総裁、副総裁、幹事長、総務会長、政務調査会長、参議院議員会長、閣僚は、在任中派閥を離脱する>
「大綱」から3年後の92年12月、自民党はさらに「政治改革の基本方針」を決定。「党の命運をかけた自己改革」と銘打ち、「内閣、国会及び党の人事に関する派閥の推薦は認めない」「派閥による資金調達を制限する」などと踏み込んだのに、元の木阿弥だった。
元自民党事務局長で「選挙・政治アドバイザー」の久米晃氏はこう言う。
「野党に政権を取られることはないという慢心がある。『政治改革大綱』と『政治改革の基本方針』の2つをしっかり読む。これが基本です。これをベースに議論し、より厳しいものを作るしかありません」
岸田首相の耳に届くのだろうか。