「築地」再開発の事業者が決定…三井不動産連合に「読売」も参加する“ごった煮”状態に
「これ以上都心に人集めてどうするの」。地元中央区の住民からはこんな疑問の声も聞かれる。
東京・築地市場跡地の再開発を担う事業者が先週末、三井不動産を中心とした企業連合に決まった。都が昨夏公募した事業者選定入札には三井不連合を含め2グループが名乗りを上げていた。しかし有識者からなる都の審査委員会は「対抗馬」について、再開発事業への参加資格など複数の項目で要件を満たしておらず、「失格が相当」と判断したという。
都関係者の間では当初から三井不連合が「ド本命視」されており、ディベロッパー業界からは「入札の形だけ整えた印象。事実上の随意契約では」といった皮肉も漏れる。
三井不連合には明治神宮外苑再開発計画をはじめ、このところ不動産ビジネスを巡って三井不との蜜月ぶりがとみに際立つ読売新聞グループ本社が“準主役級”として参加する。その他、大林組を除くスーパーゼネコン4社やトヨタ不動産など計11社で構成する。
■「まるで租借地」の声も