「資さんうどん」をすかいらーくHDが買収 “北九州のソウルフード”は全国展開から世界を目指す
“北九州のソウルフード”と呼ばれる「資さんうどん」が、「ガスト」や「バーミヤン」などを運営する外食チェーン「すかいらーくホールディングス(HD)」に買収されることになった。10月上旬に「資さんうどん」の全株式を「すかいらーくHD」が譲り受ける。買収額は約240億円となる。
「資さんうどん」といえば、昨年10月26日、北九州市の「旧安川邸」で行われた藤井聡太竜王と伊藤匠七段による第36期竜王戦七番勝負第3局で藤井竜王が勝負飯として昼に食した「肉ごぼ天うどん」が話題となった。器からはみ出るほど長い、ごぼうの天ぷら5本と、甘辛の牛肉がのせられた人気メニューで、藤井竜王は味巻きずしにジャンボいなり、かしわ(鶏肉)おにぎりもセットにした。
「資さんうどん」は、1976年、北九州は八幡製鉄所に程近い港町で生まれた。もともとは創業者・大西章資さんが「安心しろ、もうかっているうどん屋だ」と言われて知人から譲り受けた戸畑区の一軒のうどん店がルーツ。だが、フタを開けてみれば、閑古鳥が鳴く、とても繁盛店とは言い難い店だった。当時33歳の大西章資氏はその店を「うどん・そば 資さん一枝店」として開店、1980年に「資さん」の前身となる「有限会社さぬきや食品」を設立したのがはじまりだ。
■関連記事
-
語り部の経営者たち ジャック製菓 中野幹社長(3)10個作って2つヒットすれば万々歳 金券当たりクジ付き駄菓子が強みだが…
-
語り部の経営者たち ジャック製菓 中野幹社長(2)マンガ家になりたかった幼少期 商品パッケージのイラストはすべて社長のお手製
-
語り部の経営者たち ジャック製菓 中野幹社長(1)就職内定を辞退して家業を継いだ3代目 ラーメン菓子「ヤッター!めん」が大人気
-
目からウロコ 大人の寺子屋 中間管理職は必読!「フィードフォワード」って何?新しいコミュニケーション手法を知る9つのQ&A
-
人生100年時代の歩き方 ネット通販で「確実にポチらせる」極意とは? 広告業界で“レスポンスの魔術師”と呼ばれた男が指南