「畳む前に考えたいM&A」地方の親族企業や親の営む定食屋も、売却の選択肢がある

公開日: 更新日:

 経営者の高齢化や後継者不在によって廃業になる企業は増えている。中には、希少価値の高い技術を持っていたり業績には問題がなかったりと、事業としての価値が高いにもかかわらず廃業するケースもある。そのような場合、有効な選択肢の一つがM&Aである。これはいわゆる中小企業に限らず、親族経営の零細企業や地方で高齢の両親が営む飲食店も同じ。

 M&Aと聞くと会社を身売りするイメージがあるかもしれない。しかし『経営者のゴール:M&Aで会社を売却すること、その後の人生のこと』(あさ出版)の著書であり、自身もM&Aで会社を売却した芳子ビューエル氏は「あくまでも経営者の選択肢の一つ」だという。

  ◇  ◇  ◇

 こんなエピソードがある。芳子氏がプライベートであるうどん屋へ行った時だ。オーナーらしき老夫婦が廃業について話していたというが、そのうどん屋は客の回転率も高く、非常に儲かっている様子で、それを見て「売却すればいいのに」と思ったそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇