REIT(不動産投資信託)に高利回りと価格上昇の期待 NAV倍率1倍以下で割安感を評価
リート(REIT、不動産投資信託)に再び注目が集まりつつある。
リートは投資家から集めた資金を不動産に投資して、賃貸収入などを分配する金融商品。安定収益が得られることが魅力だが、価格の下落が続いてきた。
国内のリート市場全体の動きを示す東証リート指数は、2021年の夏から下落が続き、下落率は20%を超えている。過去に投資した人にとって価格の下落はマイナスだが、これから投資する人にとってはプラス。分配金が同じであれば価格が下落した分、利回りが上がるからだ。実際、現在のリートの平均利回りは約5%で、6%を超えるものも多い。
たとえば、「東海道リート投資法人」は、東海道エリアに重点投資する地方型リートで、静岡県を核に愛知県、三重県の3県に60%以上を投資する。10万円程度から投資可能で、分配金利回りは約6.3%だ。
最近は高配当株が人気だが、安定的に6%を超える利回りが得られる銘柄を探すのは難しい。「リートに投資した方が有利ではないか」と考える人も多いだろう。