宇宙ビジネス関連の投資信託が軒並み好成績! 過去1年の騰落率44%の商品も
2025年は宇宙ビジネスがますます拡大しそうだ。宇宙開発はかつて国が主導で進め、民間企業はサポートする形で協力してきたが、徐々に民間へ移行しつつある。その象徴といえるのはイーロン・マスク氏が率いるスペースXが20年に民間初の有人宇宙飛行に成功したことだ。今後もこの傾向は進むと考えられることから、多くの企業が宇宙ビジネスに参入している。それを受けて投資の分野でも宇宙関連が注目されている。
■25年もキーワードに
実際に宇宙ビジネスに投資する投資信託の運用成績は急上昇中だ。たとえば「SMT MIRAIndex宇宙」の騰落率は、過去1年で約44%、3年では約122%だ(11月末)。全世界株式に連動する投資信託の騰落率が過去1年で約29%、3年で約62%であることを考えても、はるかに好成績といえる。
同投資信託の投資先を国別に見ると、米国が約82%とトップ。その後に英国約6%、日本約5%と続く。個別銘柄の組み入れ比率トップ10を見ても9社を米国企業が占め、米国企業以外では三菱重工業が唯一4位に食い込んでいるだけだ。やはり宇宙ビジネスでは、米国が強いことがわかる。ネット証券を利用すれば米国株への投資も容易だが、宇宙分野となると銘柄選定は難しい。そういう分野こそ、運用を任せられる投資信託の利用価値があるともいえる。