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姫田小夏ジャーナリスト

中国・アジアを身近に捉える取材に取り組む。中国ウオッチは25年超、中国滞在経験も長い。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観 」(集広舎)。

大阪・西成には1泊100万円超の民泊が登場 中国人経営者が次々参入狙い

公開日: 更新日:

 高騰するホテル料金を追い風に、民泊が息を吹き返している。舞台のひとつが大阪・西成だ。日本人の投資家H氏は「物件を買おうと見に行ったけど、もうなかった。すぐ売れてしまうらしいわ」と話す。西成といえば日雇い労働者の宿が並ぶドヤ街でも知られる。

 今から20年ほど前、「動物園前1番街」「動物園前2番街」と呼ばれる西成の商店街は、若い女性が歩けば無事では帰れない、暗くて怖い場所だった。そこに2010年前後から中国資本が経営する「カラオケ居酒屋」の電飾看板がポツポツと出現した。「生ビール500円」「つまみ1品300円」の格安に、日本人のネクタイ族どころか、出張族も訪れるように。別称“中国系ガールズバー”は、ついに全国から人が集まる西成の観光スポットになってしまった。

 この界隈で、最近物議をかもしたのが「1泊100万円」という中国系民泊だった。

 周辺事情に詳しい企業経営者の吉川葉一氏(写真提供)は「私が知る1泊100万円の民泊は豪邸でもなんでもないんです」と言いつつ、「100万円」をつける理由をこう説明する。

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