著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

弘道会のやりたい放題を許している警察・検察は変わっていくのか

公開日: 更新日:
1978年、激化した大阪戦争(狙撃された暴力団・山口組の田岡一雄組長を関西労災病院に運んだキャデラック)/(C)共同通信社

 今回の山口組分裂抗争に対する捜査の特徴といえば、ほとんど実行犯のみの逮捕・起訴に終わり、上部の指揮命令権者が野放しになった点だろう。

 攻撃側がもっぱら六代目山口組の、中でも弘道会系だったから、弘道会系は実行犯を犠牲にするだけで、上部は何の不安も感じず、やりたい放題の攻撃… 

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