特攻隊員でなければ反戦主義者として拷問されていただろう

学徒兵Aが特攻隊員として書き残した遺書は、近代日本の知性がどのように解体されたかを正確に物語っている。これまで私はAと書かずに具体的な氏名を明かして、彼の遺書の持つ意味を紹介してきた。しかし今回あえてイニシャルにするのは2つの理由がある。
ひとつは、Aの存在は一個人では…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り922文字/全文1,063文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】