「あの事件にはもっと裏がある」半藤一利の遺言

「八月十五日反乱事件」、あるいは「録音盤奪取事件」などと言われる事件は、東部軍司令官の田中静壱大将の自決をはじめとして、事件を防いだ者はほとんど自決をしているので、真相は伏せられた形になった。近衛師団長の森赳のように殺害されたものもあった。一方で、事件を画策した陸軍省軍務局の将校…
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