米大統領選「確トラ」から一転…期待高まるハリス旋風 “不人気”から破竹の勢いのナゼ

公開日: 更新日:

 バイデン米大統領(81)が21日に表明した“戦線離脱”を受け、民主党の大統領候補として後継に指名されたハリス副大統領(59)が求心力を高めている。

 大統領候補の指名争いをめぐり民主党内はガタつくかに思われたが、ハリス指名は確実。共和党のトランプ前大統領(78)としのぎを削る構図が固まった。

 バイデン撤退後の22~23日に実施された米ロイターの世論調査によれば、ハリス支持は44%でトランプを2ポイント上回った。撤退前の15~16日の調査でハリスとトランプの支持率はいずれも44%と拮抗していただけに、ハリス勝利が現実味を帯びてきた感がある。

 ハリス陣営のカネ集めも順調だ。バイデン撤退直後、陣営に集まった献金は1日で約8100万ドル(約127億円)。大統領候補が1日で集めた献金額としては過去最高で、草の根の寄付をした約89万人のうち約6割が今回の大統領選で初めての献金だったという。

「不人気」と言われてきたハリスが破竹の勢いを見せているのはなぜか。

「米史上最高齢の大統領であるバイデン氏に代わって若いハリス氏が出てきた結果、『トランプは絶対に嫌だけど、バイデンもちょっと……』と感じていた有権者が応援しやすくなったのだと思います。今までバイデン氏に向けられてきた高齢批判は今やトランプ氏に的が移り、フレッシュなハリス氏への期待感が高まっているのでしょう」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  2. 2

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 3

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言

  4. 4

    兵庫県パワハラ知事は第三者委の「違法」指摘にも居直り反省ゼロ…維新・吉村代表に問われる「製造責任」

  5. 5

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  1. 6

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  2. 7

    石破首相を襲う「岸田前首相の呪い」…10万円商品券配布めぐり、政倫審出席グズればイメージさらに悪化

  3. 8

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  4. 9

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由