石破茂vs高市早苗「最終決戦」の行方…総裁選あす投開票“三つ巴の争い”も進次郎は脱落ムード
高市には「安倍派継承」が足かせに
「所属議員54人を抱え、党内唯一の派閥を率いる麻生副総裁は大の石破氏嫌い。首相時代に退陣を求められて以来、石破氏を忌み嫌っている。決選投票では一致団結し、派閥の力を見せつけたいようですが、石破氏への投票は考えにくい。進次郎氏の背後に控える菅元首相と二階派の武田良太元総務相とも犬猿の仲。石破氏と良好関係の菅氏の一存で、進次郎陣営が石破氏支持に回れば麻生氏は必ず高市氏に恩を売る。菅氏には絶対にキングメーカーの座を渡さないはずです」(別の自民党関係者)
議員30人超の支持を集める茂木敏充幹事長(68)とも石破は折り合いが悪く、40人程度の議員票をまとめた小林鷹之前経済安保相(49)も、前回総裁選では高市を支援した。あとは静観を決め込む岸田派頼みと石破は分の悪い状況だ。しかし「安倍路線の継承」を訴える高市に安倍派の大半が流れれば「高市新総裁誕生」の足かせとなる。
「安倍元首相と対立してきた石破さんに安倍派は乗るわけにいかないが、裏金事件の総本山である安倍派に支えられた総理・総裁が『選挙の顔』にふさわしいのか。高市さんは首相になっても靖国参拝を続ける意向を示すなど外交面も不安。あまりに右に寄り過ぎると、中道保守を掲げる立憲の野田新体制に票を奪われかねない。1回目の地方票で石破さんが圧倒すれば恩讐を超え、安定感を求めて多くの議員が雪崩を打つ可能性は十分にある」(ある自民党議員)
決選投票の行方はフタが開くまで分からない。