進む無法者集団化…2022年の参院選に出馬した9人中4人が逮捕の異常事態

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 目的達成のためなら一線を軽々と越えてしまうのがN国党なのだ。

 今夏の参院選で立花が再選を狙うほか、改選を迎える浜田聡も2期目入りを目指す。安倍晋三元首相銃撃事件以降、浜田は自民党からエンガチョされた統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に自分から近づき、数々の集会に参加。当時の岸田文雄首相に統一教会との対話を呼び掛ける直談判までしている。

 政治団体「つばさの党」の代表・黒川敦彦はN国党前身の幹事長時代、党内に「参政党討伐隊」なる組織を結成。立花とともに参政党に対して妨害行為を繰り返したが、御用にならなかった成功体験から、昨年4月の衆院東京15区補選でやらかし、公選法違反(選挙の自由妨害)の容疑で逮捕、その後起訴された。

 N国党は反社会的カルト集団であり、無法者集団と言っても過言ではない。(敬称略=つづく)

▽選挙ウォッチャー ちだい 全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、昨年11月に1審勝訴。

【連載】立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか

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