自民に渦巻く「石破降ろし」は完全消滅…岸田前首相にも“商品券問題”が飛び火し再登板が立ち消えに
問われるのは歴代自民党政権の「悪しき慣習」
岸田前首相が首相再登板に色気を出していたのは、政界では知られた話だ。今月10日夜には麻生党最高顧問と茂木前幹事長と会食し、前政権で「三頭政治」を築いた2人と再接近。12日には自ら呼びかけて、旧岸田派所属で昨年末にモルディブで急逝した足立敏之・元参院議員の「偲ぶ会」を開催し、解散後に初めて旧派閥メンバーを結集させた。
改めて存在感をアピールし、党内の「石破降ろし」の機運を様子見しながら「ワンチャン」に期待。「再登板はなくとも、ポスト石破首相に誰かを担ぎキングメーカーとして君臨する」(自民関係者)なんて話もあったが、もはや出る幕はない。
「商品券配布の問題は、石破さん個人の『政治とカネ』から歴代総理の『悪しき慣習』に広がった。当事者の岸田さんはもちろん、同じく総理経験者の麻生さんが後ろ盾になれば悪い印象しか持たれない。安倍政権時代の商品券配布も取り沙汰されており、旧安倍派も石破さんに退陣を迫れません」(自民関係者)
かくして完全に「石破降ろし」は撃ち方ヤメ。野党の思惑通り、石破続投のまま参院選を迎えるのか。
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前任者の“負の遺産”が重くのしかかった石破首相。支持率急落の要因である高額療養費制度を巡る迷走も、本をただせば岸田前首相が発端で…。●関連記事【もっと読む】『石破首相を襲う「岸田前首相の呪い」…10万円商品券配布めぐり、政倫審出席グズればイメージさらに悪化』で詳報している。