石破首相を襲う「岸田前首相の呪い」…10万円商品券配布めぐり、政倫審出席グズればイメージさらに悪化
石破首相が商品券配布問題を巡り、野党側が求める衆院政治倫理審査会への出席に応じる考えを示した。18日の自民・立憲民主両党の国会対策委員長会談で、自民側が伝えた。石破首相自身は政倫審に弁明を申し出ないものの、政倫審で申し立てが議決されれば出席する意向だという。
政倫審の規定では、申し立てには3分の1以上の委員が必要で、審査するには委員の過半数による議決がいる。少数与党の衆院では、政倫審の委員25人のうち野党系が13人を占め、2つの条件ともクリアできる。
国民民主党の玉木代表は、18日の定例会見で「(首相が)一日も早く政治倫理審査会に出て弁明すべきだ。(出席で)区切りをつけてもらいたい」と要求。まるで政倫審に出れば矛を収めると“助け舟”を出すかのような注文をつけたが、石破首相が政倫審出席に転じた理由は玉木氏のアシストだけではないだろう。恐らく意識せざるを得なかったのは前任者だ。
岸田前首相は昨年2月末、現職の総理として初めて衆院政倫審に出席。自ら率先して出ていく形で、当時はまだ政倫審での弁明を渋っていた旧安倍派幹部に出席をうながしたものだった。