新宿タワマン殺人“逆恨み男”にメッタ刺しにされた伝説のキャバ譲が残したメッセージ
<人生ってまじでここぞって時があるけど前もって教えてくれよ>
東京都新宿区のタワーマンションの敷地内で8日未明、住人の平沢俊乃さん(25)が刃物でメッタ刺しにされ、殺害された事件。本人のものとみられるSNSで平沢さんは生前、冒頭の一文を投稿していたが、「逆恨み男」に一瞬にして命を奪われてしまった。
殺人容疑で9日、送検された職業不詳の和久井学容疑者(51)は、事件前日7日の夜からマンション付近に止めた軽自動車で平沢さんを待ち伏せ、部屋着姿で1階のコンビニから出てきた彼女に声をかけた。突然、目の前に現れた和久井容疑者に平沢さんは驚き、とっさにその場から逃げようとした。和久井は平沢さんをつかまえ、「助けて」「助けて」と悲鳴を上げる彼女の体を用意していた刃渡り10センチの果物ナイフで複数回、ズブリと刺した。現場に駆け付けた警察官に取り押さえられた和久井容疑者は「オレはストーカーじゃない」と叫んだという。
■一方的に好意を募らせる
和久井容疑者は、襲った動機について「結婚を前提に金を貸したが、返ってこなかった。体を傷だらけにしてやろうと思った」と供述。「結婚資金」を工面するため、長年、大事にしていた愛車ホンダのスポーツカー「NSX」と希少なモンスターバイク「NR」を売り払い、「1800万円使った」と話している。2人が交際していた形跡はなく、和久井容疑者は一方的に好意を寄せていただけだった。2年前にも、平沢さんへのストーカー行為で逮捕されている。