勤務先のスーパーで万引き繰り返す…63歳「万引Gメン」の犯行動機と事件が発覚したワケ
万引を監視する「万引Gメン」が勤務先で万引を繰り返していた。
岡山市内のスーパーで店内の商品を万引したとして、保安員の江見昌士容疑者(63)が17日、窃盗の疑いで岡山中央署に逮捕された。
16日午後6時30分ごろ、江見容疑者は勤務先のスーパーの店内を私服姿で巡回していた。生活用品コーナーに立ち寄ると、陳列棚の中ほどにある「ぬめり取り」に手を伸ばし、買い物カゴに入れた。そのまま、人けのない場所に移動すると周囲をキョロキョロ見回し、誰もいないことを確認。ぬめり取りをカゴからショルダーバッグに移し替え、店の外に出た。
犯行の一部始終は、店内に設置された防犯カメラに写っていた。その映像をモニターで確認したスーパーの店長が、店から出た江見容疑者に「万引したでしょう」と声をかけ、バックヤードに連行。約2時間、みっちり事情を聴き、警察に突き出した。
調べに対し、「持っている金を使いたくなかった。自分だけ得をしようという気持ちで盗んだ」と容疑を認めている。