米ツアーで2位 石川遼を躍進させた「シード落ち」の挫折と吹っ切れ

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 これまで最終日に崩れることが多かった石川遼(22)だが、7打差5位スタートとなったこの日はショットが冴えた。いきなり1番でバーディーを奪い、幸先の良いスタートを切ると、前半を4バーディー(1ボギー)で折り返し、勢いに乗る。

 後半に入り、10番、13番でバーディーを決めて2位タイに。さらに16、17番で連続バーディーを奪い、スコアを19アンダーまで伸ばし、一時は首位を走るW・シンプソン(28=米)に迫ったが、最終18番、第2打でグリーンを外しボギー。

 それでも8バーディー、2ボギーの65で回り、通算18アンダー。4日間連続で60台のスコアを出し、米ツアー自己最高タイの2位でフィニッシュした。

 それにしても、ここにきての大躍進の理由は何か。

 プロゴルフの世界では「自分のゴルフやスイングに自信がない選手ほど打ち方をよく変える」といわれるが、米ツアーに本格参戦してからの石川はそれだった。

 今年、自身のツアー初戦の10日ほど前、いきなりスイング改造に取り組んだ。腰回転を安定させ、効率良く力をスイングに伝えるためということだったが、開幕9試合で6戦に予選落ち。その後も「微調整」といいながら、しばしばスイングを変えてきた。スイングの不安定さはパッティングにも影響。クロスハンドグリップに変えたこともあった。

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