「台風」に「観客増」 Kスタの仮設スタンドが崩壊危機!?
26日から始まる日本シリーズの会場になっている楽天の本拠地・クリネックススタジアム宮城(Kスタ)が危ない。
楽天は05年の球界参入前からKスタの収容人員を2万8000席に増席することを日本野球機構(NPB)に約束。日本シリーズを主催するNPBからも再三にわたる要望が出ていた。そこで、リーグ優勝が現実味を帯び始めた今季途中から本格的に観客席の増席に着手。CSに備え、10月1日までに内野三塁側後方上部に936人収容の仮設スタンドを建設、同時に左翼後方部分にも1249人収容の仮設スタンドを設置した。日本シリーズではこうした特設席以外の立ち見客も球場に入れて計2万8000人を超える収容人員を確保する見込みだ。
その仮設席の評判が芳しくない。
例えば三塁側の「蔵王」と名づけられた臨時席は一見すると土台の鉄パイプがむき出しで、工事現場の土台を思わせる様相。一度座ると動きづらいだけでなく、興奮した観客が一斉に動くと大きく揺れる。実際にCSでこの席に座ったファンに聞くと、「仮設とはいえ、あれはひどい」とバッサリだった。
26日午後には台風27号が仙台を直撃する可能性もある。臨時席の安全性が心配だ。
球団関係者は「安全性は十分考慮している。大丈夫でしょう」と「頑丈さ」を強調しているものの、いろいろな意味で選手もファンも球団も「手に汗握る頂上決戦」になるかもしれない。