80億円の仰天情報も 楽天・田中「入札額異常高騰」の裏にAJの影
<70億円、80億円と天井知らず>
今オフ、ポスティングシステム(入札制度)を使って米メジャー移籍が濃厚といわれる楽天・田中将大(24)。その「予想入札額」が異常な高騰を見せている。
今月13日、米ニューヨーク・ポスト紙が、「楽天が田中をポスティングにかけた場合、ヤンキースは6000万ドル(約60億円)が必要となるだろう」と報じたのをきっかけに、田中の価格は天井知らずの様相。レンジャーズ、ドジャースなど潤沢な資金を持つ球団が次々に「マー君取り」に参戦表明したこともあって、今では他球団も70億円、80億円と入札額の上積みを余儀なくされているという。
田中はシーズン24勝無敗という快挙を達成。今季、レンジャーズで奪三振王に輝いたダルビッシュ(27)より若いうえ、ダルビッシュですらできなかった偉業を日本で成し遂げたのだから、米メディアやメジャー球団が札束を上積みするのも無理はない。
<したたか助っ人の思惑>
その一方、この「マー君高騰」の裏には楽天のある選手が絡んでいるという話がある。田中と共にリーグ優勝に貢献した「AJ」こと、助っ人のA・ジョーンズ(36)である。ブレーブスでメジャー人生をスタートさせたジョーンズはその後、ドジャース(08年)、レンジャーズ(09年)、ホワイトソックス(10年)、ヤンキース(11、12年)と名門、強豪球団を渡り歩いた。資金力も潤沢なこうした球団のスカウトや関係者とはもちろん交流が深く、シーズン中も球場を訪れる米スカウトと時間があれば談笑する姿が何度も見られている。