伊原・西武では“一石三鳥” 森本稀哲の使い勝手
19日、西武はDeNAを戦力外になった森本稀哲(32)の入団を発表。宮崎・南郷で行われたテストに合格した森本は「安心しているとともに、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。
伊原監督は当初から、「ウチは右の代打が不足しているから」と森本の獲得に乗り気。さらに日ハム時代は外野部門で3年連続ゴールデングラブ賞という守備力にも定評がある。「守り勝つ」野球を掲げる伊原監督の方針とも合致する。西武の外野でレギュラーが固まっていないのは右翼だけとはいえ、代打に守備固めと使い勝手はいい。
ある西武OBは「森本の獲得はナインにとっても大きなプラスになる」と、こう言う。
「伊原監督は不甲斐ないプレーやミスに厳しく、試合中でも構わずに選手を怒鳴ることが多い。04年のオリックス監督時代は序盤にKOされた先発をベンチに立たせて公開説教。02、03年の西武監督時代もチームはお通夜みたいな雰囲気だった。ムードメーカーだった片岡のFA移籍が濃厚とあれば、いよいよ当時の二の舞いになりかねない。明るい性格の森本なら片岡の後釜にうってつけ。西武はマジメで融通の利かない若手も多いだけに、森本のパフォーマンスで救われる選手も多いだろうね」
FA戦線には参戦すらしていない西武にとって、何よりの補強となりそうだ。