小技磨き、スポンサー選び…松山英樹は石川遼が“反面教師”
今年度のジャパンゴルフツアーの表彰式が9日、都内のホテルで開催された。ルーキーながら史上初の賞金王に輝いた松山英樹(21)が最優秀選手賞など史上最多の9部門で受賞。500万円の賞金と抱えきれない副賞を手にして、笑顔だった。
その一方で、どこかバツが悪そうだったのが石川遼(22)。史上最年少で賞金王になった2009年には松山同様、9部門で表彰を受けたが、今ではすっかり主役の座を同級生に奪われ、影が薄かった。7年連続の受賞となったMIP賞にしても「最も輝いていたプレーヤーに贈られる」というファン投票だ。米ツアーでシード権を逃し、プレーオフでどうにか来季出場権を手にした石川が受賞すること自体、「いかがなものか」という声が会場のあちこちから聞こえた。ちなみにMIP賞は得票数もダレがどれくらい投票したのかも明らかにされない。組織票をどっと集めたともウワサされ、もらった本人が一番恥ずかしかったかもしれない。あらためて、この1年間の2人の明暗がハッキリした。
今季、米ツアーに本格参戦した石川は飛ばしにこだわり、腰を痛めて低迷。これに対し松山は石川から米ツアーの芝やグリーンなどのコース情報を入手。飛ばしではなく、アプローチやパットの精度を高め、全米、全英とメジャー2大会連続でベスト10入り。プロ転向後わずか6試合で米ツアーシード権を手に入れるという偉業を成し遂げた。