中日・谷繁新監督 「15分会議」は“地獄のキャンプ”の合図
報道陣も拍子抜けしたのが、中日のミーティングだ。
谷繁兼任監督の初のキャンプということで、選手や首脳陣らを前に目指す野球の話など長々と語るのかと思いきや、開始わずか15分で終了。「私には長話をする器量がない」と語った新監督は、実際「日本一を目指して全員が同じ方向を向いてやってくれ」と話した程度。あとは森ヘッドら新コーチ、移籍組の小笠原が挨拶をしたという。昨年、高木前監督が1時間もかけたことと比べれば雲泥の差だ。
ここに新監督の方針がハッキリと出ている。谷繁監督はキャンプについて、「厳しい? そりゃそうですよ」と、地獄のキャンプ復活を宣言。「どうやって自分で考えてやるか。やらされる練習より(自分で)やる練習の方が身になる。単純に言えば投げる、打つ、ということしかない」と、選手の自主性を重視している。
今年のキャンプは落合監督時代の定番だった6勤も第3クールから復活。この日、配られた初日の練習メニューには、記されているはずの時刻が入っていない。要するに「終わりは自分で決めろ」というメッセージなのだ。「第1クールは3勤1休だが、二軍は9連勤。一軍も3日間は死ぬ気でやれ、ということ。6勤分の練習をするくらいじゃないと……」とは某中堅選手。選手は相当な覚悟が必要だ。