大谷と中田が消えて…やっと目の色変えた日ハム若手外野陣
今年は期待していいかもしれない。
9日に行われた韓国KIAとの練習試合。指揮官の目を細めさせたのが、6年目の杉谷拳士(23)と4年目の谷口雄也(21)だった。六回に杉谷がホームランをかっ飛ばすと、七回には谷口もソロ弾。栗山監督がニンマリしながら言った。
「拳士はもともといいものを持っていたけど、去年は(能力を)うまく引き出してやれなかった。きょう見た限りでは、しっかりバットを振って、自分らしさが出ていた」
続けて、谷口についても、「打つ方でアピールしなきゃいけないって覚悟みたいなものを感じるよね。結果が出ないと焦るけど、結果が出ると落ち着いてできるから」と満足そうに振り返った。
杉谷と谷口は、昨季のこの時期も右翼レギュラー候補といわれていた。12年オフに球団は、不動の中心選手だった糸井をオリックスに放出。2人をはじめとする若手外野手の底上げを狙ってのことだったものの、キャンプ中から「右翼はルーキー大谷が埋める」という雰囲気が漂い、定位置争いはすっかり有名無実化。杉谷も谷口もこれといったアピールができず、結局、右翼手として昨季、最も多く出場したのは「二刀流」で投手も兼ねる大谷だった。