まるで巨人の引退会見…日ハム選手になれなかった二岡
「あんな穏やかな笑顔は初めて見た……」
日本ハムの担当記者も思わず驚いたほどだった。
9日に引退を発表した二岡智宏(37)。昨年10月に戦力外通告を受け、その後はどこからも声がかからず、「引退を決めたのは年末の球団の仕事納め。ここまで(他球団から誘いが)なかったのだから辞めようと思った」と話した。
女性タレントとの不倫スキャンダルが騒がれた08年のオフに巨人を放出されて、日ハムに電撃トレード。09年からの5年間は代打の切り札として活躍した。
温かく迎えてくれた新天地の北海道にすっかり馴染んでいたかと思えばしかし、二岡の口を突くのは巨人のことばかり。
「他の選手に引退の相談や報告? 巨人の先輩方は『お疲れさま』と連絡してくれました」
「巨人の先輩方は偉大な方ばかり。辞めるという時に、みなさん連絡してきてくれたのがありがたいというかうれしかった。清原さんからは『(引退会見で)泣けよ』とメールが来ました」
場所が鎌ケ谷の二軍寮の食堂でなく、二岡の後ろに掲げられた球団旗がなければ、まるで巨人選手の引退会見さながらだ。