ロンドン五輪ボクシング「銅」 清水聡のファイトマネーは?
金メダルの村田諒太(28)に次いでロンドン五輪のメダリストから2人目のプロボクサーが誕生した。
5日、日本ボクシング連盟の山根明会長が大阪市内で会見し、バンタム級銅メダリストの清水聡(27)が所属先の自衛隊を今月限りで退官すると発表。今後は、世界のアマチュア団体を統括する国際ボクシング協会(AIBA)が昨年に設立したプロ団体APB(AIBAプロフェッショナルボクシング)に参戦するという。
AIBAは16年リオ五輪からプロ選手の参加を容認したが、WBA、WBCなどの既存のプロ団体ではなく、APB参加選手に限って出場資格を与えた。公務員のままではAPBに参戦できないため、清水は退官を決意したとみられる。
AIBAでは10年から「ワールドシリーズ・オブ・ボクシング(WSB)」を主催するなど収益源を確保しているとはいえ、そもそもアマチュアの組織だ。他のプロ団体に比べれば資金が潤沢とはいえない。プロ契約する清水はどれぐらい儲かるのか。
ボクシング専門サイトの「ボクシングニュース24」によれば、世界ランクに応じて変動はあるものの、1試合あたりの勝者のファイトマネーは2万5000ドル(約255万円)。敗者でも5000ドル(約51万円)支払われる。1000万円以上といわれる村田には遠く及ばない。
ちなみに清水の自衛隊での階級は3等陸尉で、年収は400万円ほどだった。