チーム内外から小林待望論…巨人・阿部に近づく「捕手廃業」
確かに正捕手が出たり出なかったりではベンチも投手も困る。新人捕手では心もとないかといえば、そうでもない。「鉄砲肩」小林の評判がチーム内外ですこぶるいいのだ。原監督は先日、「大きな可能性を感じる。想像以上の選手」と絶賛。
■財界人の前でも褒められて
19日行われた財界人による巨人応援組織「燦燦会」でも「新人捕手の小林も含めて素晴らしい選手が入ってきた」と褒められた小林は「打撃は積極的に振りながら、とにかく守備をしっかりやる」と壇上で抱負を語った。
菅野だけでなく、投手陣の信頼も勝ち取りつつある新人は、他球団からも警戒され始めている。今年のセ盗塁王候補で俊足の某選手がこう言う。
「小林は試合に出るんですかね? あの肩はマジでヤバイ。肩だけならプロで1番じゃないですか。走れませんよ。ここのところ、阿部さんの送球が少し垂れている気がしていたんです。今年の巨人戦はガンガンスタートを切ろうと思ってたのに、小林が試合に出てきた方がイヤですね」
あくまで盗塁ができないという話。リードや打撃面などを含めた総合力の話ではもちろんないが、相手側から見れば「捕手の肩が強い」というのは脅威ではある。
小林は当初の「二軍で育成」構想をはねのけ、開幕一軍は当確。「一軍週1スタメン」構想もあるが、阿部の回復次第では、正捕手奪取まで視野に入ってきた。