5カ月の三塁練習がフイ 日ハム・中田は左翼復帰で打撃爆発
開幕戦まで1週間に迫っても、首脳陣は「三塁手・中田」に頭を悩ませている。守備面では成長を続けているものの、肝心の打撃が一向に上向いてこないからだ。
日本ハムは「内野手の長距離砲を育てたい」という方針のもと、外野手として実績を残しつつある中田を昨シーズンが終わった直後の秋季キャンプから三塁に転向させた。
ところが「三塁」はよほど居心地が悪いようで、打撃に精彩を欠き、このオープン戦も打率1割台と絶不調。
そこで、首脳陣は19日のソフトバンク戦で“古巣”の左翼に戻すと、その試合で1発を含む3安打といきなり爆発した。
中田と親しい関係者はこう言う。
「外野の守備というのは、それほど複雑な動きや頭を使うこともない。でも、内野手は併殺やバント守備、サインによるピックオフ(牽制刺殺)などがある。大事な試合で1点を争うときはかなり神経を使う。その中でも三塁は比較的動きが少ないポジションです。それでも翔(中田)の打撃には影響している。本人は三塁転向当初、『サードも外野も一緒』と話していたが、今では『やっぱ内野は疲れる』と漏らしていますから」