オリ助っ人ペーニャの開花はSB時代の“財産”のおかげ
オリックスの助っ人・ペーニャ(32)が、開幕から本塁打を量産している。
3日の楽天戦の第1打席で、「ビデオ判定」を仰ぎながらも、前日から3打席連続となる第5号を右翼フェンス際に放った。
これで開幕6試合で5本塁打。打率も.435と絶好調だ。昨オフ、打撃不振でソフトバンクを「クビ」になった助っ人に何があったのか。
大きな要因は右ヒザ痛の回復だ。体重120キロ。もともと巨漢だけに、メジャー時代から「ヒザ痛持ち」だった。昨年も序盤からその痛みに悩まされ、7月に帰国して半月板縫合手術を行ったほど。ソフトバンクはヒザに不安のあるペーニャに見切りをつけたものの、本人は「手術のおかげで、ヒザの痛みがなくなった」と周囲に話していたという。打撃時の懸案事項が解消されていたのである。
■SB首脳陣のアドバイスが生きた
ソフトバンク時代の「財産」も忘れてはいけない。ペーニャは大砲タイプだけに、これまで直球待ちが多く、変化球への対応が苦手だった。特に外角へのスライダー、カーブにはめっぽう弱く、これでバランス、タイミングを崩されていた。見るに見かねた首脳陣は本人にアドバイス。ヒザの手術直後からフォームを修正。力任せだった打撃を見直し、外角変化球の見極め、バットの出し方などを試行錯誤した。その努力が実を結ぶ矢先の解雇だった。