他の競技では代表クラスのライバル意識をあおることがよくある。例えば柔道の男子日本代表では、井上康生監督の方針で今季から遠征や合宿で同じ階級の選手が同部屋になるのを禁じた。
井上監督によれば、80年代に重量級の頂点を争った山下泰裕(ロス五輪無差別級金メダル)と斉藤仁(同95キロ超級金メダル)は、道場で会話を交わさないどころか、視線すら合わせようとしなかったという。
4秒42差で萩野に負けた瀬戸は「いまひとつ切れがなかった。夏に合わせるのは得意。(萩野と)競って沸かせられるように強化したい」といった。ならば「仲良し」は無用だ。