リオ競泳金候補 萩野公介と瀬戸大也に「仲良し」はいらない
世界最速対決の軍配は萩野に上がった。
10日、仁川アジア大会などの代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権が開幕。初日の400メートル個人メドレーで、昨季同種目の世界ランク1位の萩野公介(19=東洋大)と昨季世界選手権同種目金メダルで同2位の瀬戸大也(19=早大)が登場。萩野が4分7秒88で3連覇し、瀬戸は4分12秒30で2位。ともにアジア大会などの代表を確実にした。
リオ五輪では日本競泳界のエースとして期待される2人は同学年のライバル。萩野も瀬戸も「アイツには負けたくない」と、互いに対抗意識を口にしているがプライベートでは大の親友同士でもある。
■仲が良すぎるライバル問題
遠征や合宿で一緒の際には食事したり、街に買い物に出るなど、よく行動を共にする。素顔は普通の大学生とはいえ、日本の競泳界を牽引する2人だ。しのぎを削らなければならない立場にいながら、互いを牽制したり、敵対視することもない。
ある日本代表関係者は「ライバル同士なら、同じプールで練習することすら嫌がるもの。何もいがみ合うことはないが、仲が良すぎるのも問題。互いに切磋琢磨しようという気持ちも出てこないだろう」と懸念する。