「運動量少なすぎる」 釜本氏が「本田トップ下」を改めて疑問視
以前から日本が抱える〈守備の課題〉が、すべて浮き彫りになった。
「先制される癖」も相変わらず。昨年のコンフェデ杯以来、先制されて敗戦という試合を何度見せられてきたことか。
攻撃に関する熟成は進んでいる。後は個々の選手の動き、連係プレーの精度を上げていきたい。
本田は、少しだけ復調の兆しが見られた。しかし、トップ下として及第点はあげられない。何度でも言う。「パスを出して終わり」ではダメ。運動量が少な過ぎる。ボールが入らなくても、本田が動けばスペースが生まれるので攻撃の幅、得点チャンスがもっと増える。
■大久保を自由にプレーさせろ
南アW杯で「本田の1トップ」がハマったのは「本田は動かなくてもよかった」から。ザンビア戦の3点目だって「トップの動き」から決まったモノ。やはり本田のトップ下起用には、大きな疑問符が付くね。
後半から出てきたFW大久保はいいね。最初は1トップに入り、後半15分にFW大迫が入ると右のサイドアタッカーを務めた。彼の場合、特定ポジションに縛り付けるのではなく、自由にプレーさせて「とにかくゴールを決めてこい!」と指示した方が、本領を発揮できるような気がする。