リーグ単独トップ11勝目 マー君が戦う「中4日の疲労」
これまではブルペン入りを欠かさなかったものの、今回はノースローだ。投球練習をせずに登板に臨むのは初めてだ。投球練習はフォームや状態を確認するための貴重な作業でもある。それを飛ばして、ぶっつけ本番で臨むのは、コンディションの問題だろう。
日本人の先発投手がメジャー移籍した際に、最も悩まされるのは、ボールやマウンドの違いより、中4日の登板間隔だ。日本で中6日の登板に慣れているだけに、4日間での調整を強いられるメジャーのローテーションは心身ともにこたえるようだ。
ここまでローテーションを一度も飛ばさず、新人ながらヤンキースの投手陣をひとりで支えてきた。タフさが売りの田中であっても、体のどこかが悲鳴を上げても決しておかしくはない。
前半戦終了まで残り1カ月。田中はメジャーの強打者はもちろん、疲労とも戦っている。