ルーキーでは野茂以来 マー君も驚いた「月間MVP」初受賞
新人右腕がメジャー移籍後、初の栄誉を手にした。
大リーグ機構(MLB)は3日(日本時間4日)、5月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、ア・リーグ投手部門でヤンキース・田中将大(25)が初めて選ばれた。5月の田中は6試合に登板し、5勝1敗、防御率1.88。計43イニングで42三振、6四球と安定した投球を披露した。14日のサブウエー・シリーズのメッツ戦ではメジャー初完封をマークした。
日本人選手による受賞はドジャース・野茂英雄(95年6月、96年9月)、ヤンキース・伊良部秀輝(98年5月、99年7月)、マリナーズ・イチロー(04年8月)、ヤンキース・松井秀喜(07年7月)に次いで5人目。ルーキーイヤーでの受賞は95年の野茂以来、2人目の快挙だ。
5月に無傷の5勝をマークし、ハーラーダービー単独トップに立つブルージェイズ・バーリーら、メジャーを代表する投手を抑えて田中が選ばれたのは、新人らしからぬ働きが評価されたからだろう。
何しろ、ヤンキースはエース左腕サバシア(右ひざ痛)ら開幕時のローテーション投手5人のうち、3人が離脱。チームが緊急事態に陥る中、孤軍奮闘した。一度もローテーションを飛ばさず、安定した内容で投手陣を牽引し続けたことが、最大の決め手になったとみられる。