コロンビア戦直前 ザック意気込むもコンディションは戻らず
決勝トーナメントに進出するには、コロンビア戦「勝利」が絶対条件だが、現地では選手のコンディションはいまひとつという声が多い。その原因のひとつに挙げられるのが、「ベースキャンプ地の選定ミス」だ。
日本代表は5月の鹿児島・指宿で1日2部練習のハードな日程。FW香川が「こんな厳しい練習は経験したことがない」とボヤいていたが、選手の多くが疲労を残した状態で高温多湿の米国フロリダ州クリアウオーターで合宿を行い、W杯前にブラジル南東部のベースキャンプ地イトゥ市に入った。避暑地としても知られ、6月の気温は最高25度前後。朝晩は20度以下に下がることもある。
「ここで選手たちは体調を崩してしまった。コートジボワール戦とギリシャ戦が行われたブラジル北東部は高温多湿地域。日本代表は鹿児島でフィジカル的に負荷をかけ、フロリダで高温多湿に順化し、過ごしやすいイトゥ市で体調を整える算段でした。しかし、イトゥは想定した以上に涼しくて体調維持に手間取り、その結果2試合とも後半途中で足が止まってしまった」(現地取材記者)
コロンビア戦が行われるクイアバ市は、6月の平均最低気温こそレシフェやナタウより4度ほど低いが、逆に平均最高気温は2都市に比べ3度も高く、31・2度というデータがある。コロンビア戦のキックオフは3戦中最も早く、現地時間午後4時。コートジボワール戦やギリシャ戦以上に過酷な条件での試合が予想される。