起点はロドリゲス コロンビアの「右サイド偏重攻撃」に要注意
ブラジルW杯1次リーグC組で唯一、突破を決めているコロンビア。ほとんどの攻撃は、背番号10のMFロドリゲスを経由していく。
このロドリゲスがクセ者だ。かつてコロンビア代表を率い、90年代を代表する技巧派司令塔と呼ばれたMFバルデラマの再来といわれ、移籍金60億円で引き抜かれた仏1部モナコでも大活躍中。ボールを受けると利き足の左足から「右サイド」にパスを送り、波状攻撃の起点となっている。
初戦ギリシャ戦、2戦目コートジボワール戦でロドリゲスは、まずトップのFWグティエレスか2列目右のMFクアドラードにパスを送る。相手マークで出せない場合は右ボランチのMFアギラルに送って再構築。右SBスニガとの相性もバッチリだ。攻撃参加に合わせて絶妙パスを送って畳み掛けていく。
■コロンビアは怪我人相次ぐというが…
おそらく日本代表も、このコロンビアの「右サイド偏重攻撃」に苦しめられる。左SB長友が、ボランチやCBと連係を取って組織的な守備で対抗したいところだが、ボランチが遠藤、長谷部ではスピードについていけず、後手を踏む可能性が高い。