2試合で限界明らか…初W杯の“重圧”に屈したザック監督
ブラジルで日本代表が崖っぷちに立たされた。 いや、崖っぷちから体半分が宙に浮き、もはや滑り落ちる寸前である。
グループC組で初戦のコートジボワール戦を落とした日本は、2戦目のギリシャ戦も決め手を欠いてスコアレスドロー決着。完全に出遅れた。日本時間25日午前5時キックオフのコロンビア戦に勝利することが、GL突破の絶対条件となった。W杯本大会前、日本代表のザッケローニ監督は「3点取られても4点取り返す」「攻撃サッカーを貫いて結果を残してみせる」と言い切った。それが横パスとサイドからのクロス攻撃に終始。すべてが絵空事に終った。
点取り屋と言われる香川真司、岡崎慎司はシュートを1本も打てず、強豪国の選手たちが見せるテクニック、スピード、突破力、決定力、フィジカルコンタクト、ボディーバランスのどれをとっても日本人選手とは比べモノにならない。彼らからはゴールを目指す執念が、テレビからも伝わってくる。
■「勝てる指揮官」ではなかった
GLの2試合を通して目立ったのが、ザッケローニ監督の迷走ぶりだ。