ヤクルト球団社長に聞いてみた…バレ&ミレの“サボリ疑惑”
長期契約の弊害か
「サボリじゃないの?」
ヤクルト周辺から、こんな声が聞こえてくる。
まず、14日に左アキレス腱痛で登録抹消された主砲のバレンティン。13日の試合後に自ら痛みを訴え、手術はせずに回復を待つとのことで復帰時期は未定というが……。
「アキレス腱痛は去年から抱えていて、去年はそれでも60本塁打の日本新記録を打ち立てた。何もいきなり激しい痛みに襲われたわけじゃない。いつアメリカに帰ると言いだすか、関係者はヤキモキしている」(ヤクルトOB)
疑惑の目は、ミレッジにも向けられている。開幕から不調で4月に二軍落ちし、5月に右肩痛を訴えて帰国。現地の病院で右肩関節の上方関節唇損傷手術を受け、今季中の復帰は絶望となったこっちも、「二軍落ちしていなかったら、今も一軍でプレーしていたんじゃないか」(前出のOB)というわけだ。
この2人は、12年オフに大型の複数年契約を結んでいる。バレンティンは最大16年までの4年契約で総額7億円プラス出来高。ミレッジは15年までの3年総額3億7000万円プラス出来高。2人の故障は、その複数年契約の弊害といわれているのだ。球団トップはこの事態をどう考えているのか。25日に親会社の株主総会を控える衣笠球団社長を直撃した。