「メンタルの弱さ」克服できずにブラジル入りした岡崎の不徳
今大会1ゴールに終わった岡崎慎司(28)も戦犯のひとりだ。
大会直前にFW大久保がチームに加わったことで、不慣れな2列目左をやらされたり、いきなりコロンビア戦の1トップで起用されたりするなど、同情すべき部分はある。しかし、自身のウイークポイントを4年前から克服できないままブラジルに乗り込んだ岡崎の責任は大きい。
「岡崎は昔から深刻に考え込むタイプ。なかなかゴールが生まれない状況で〈自分が決めてやる〉と意気込めば意気込むほど、深みにはまってしまう。4年前の南アフリカW杯でも、大会直前に『1トップ失格』の烙印(らくいん)を押されてポジションを外されたときは、思い悩んで不眠症、皮膚炎、食欲減退の症状が出た。今回も悩んで反省ばかりしていました」(現地取材中のサッカー記者)
最終戦のコロンビア戦を控え、岡崎は「考えることに疲れた。もう無心でやる。無心でボールを受け、少しでも前に運ぶ」と話していたが、こんなセリフが出てくること自体、考え過ぎている証拠。初戦敗退後は「勝たなくてよかったと思う」と問題発言もあった。
相手選手のヒジ打ちで鼻血を出し、後半24分に退いた岡崎。弱点を克服できないでW杯に突入したのでは、大会を通して活躍できるハズもなかった。