海外では低評価…監督有力候補アギーレの知られざる“素顔”
さらに、アギーレの「最大欠点」といわれるのが、両親の出生地からくる「独特の性格」だ。アギーレは1958年、メキシコ市出身だが、両親はスペイン・バスク地方からの移民。この「バスク系」というのが「頑固な性格」をつくり出しているのだという。
欧州サッカー事情に詳しいライターは言う。
「スペインとフランスの国境にまたがるバスク地方の人々は、今でもスペインからの独立を求める民族運動を頻繁に起こしているほど血気盛んで頑固者ばかり。しかも、純潔主義を貫き、誇り高く、生まれた時から絶対に他民族にひるまない精神を植え付けられる。いい例がスペインのバスク自治州に本拠を置くサッカーチーム『アスレチック・ビルバオ』です。このチームはいまだにバスク系出身者しか入団できない。それぐらい、『個』が強い人ばかりです」
好き嫌いの激しいアギーレの性格は、両親からそのDNAを引き継いでいるともっぱらなのだ。
「そもそもスペインやメキシコの人間には、アジアのサッカーを『格下』とみているだけでなく、日本、中国、韓国の区別すらつかない人も少なくなくありません。両国で成功した日本人プレーヤーがいないことも一因です。02年日韓大会で来日以降、アギーレは日本の文化に心酔したといわれていますが、いくら日本文化が好きとはいえ、サッカーの指導とは別問題。それこそ、個性の強い本田や川島、柿谷らと衝突することも十分に予想されます。また、日本人は協調性が高いといわれますが、上から目線での指導では、次世代の若手選手をまとめきれるかも疑問です」(前出のライター)